建具
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建具
建築物の壁の開口部に設ける出入りや通風、採光のための装置です。窓、引き戸、折戸、ドア等の総称を指します。
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アルミ製建具
窓等の建具として最も一般的な素材です。アルミ色は白(純白)・黒・シルバー・ステンカラーなどがあります。熱伝導率が高いため、近年では断熱性能を向上させた樹脂との複合タイプも増えています。
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鋼製建具
鉄などの金属製の建具を指します。主にスチールドアや門扉として使用され、高い強度と防火性能が特徴です。
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木製建具
木材を使用した建具です。柔らかく温かみのある外観が特徴で、断熱性にも優れています。ただし、外部用途の場合は耐久性や防火性能に注意が必要で、定期的なメンテナンスが必須です。
建具種類
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折戸
折りたたみ窓もしくは扉のことです。引き戸と違い、戸体を折りたたみながら開けるため、有効開口を大きくとれることが特徴です。イースターカーテンとも呼ばれます(弊社商品ブランド名はイスターカーテン)。
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片開き戸
左右どちらか一方に開閉するタイプの戸です。最も一般的な開き方で、ドアノブやレバーハンドルで操作します。
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引き戸
左右にスライドすることで開閉する戸です。開き戸に比べ、開閉に必要なスペースが小さくできますが、戸体を引き込む場所に戸が残ります。
構成材料:面材
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面材
戸を構成する四方フレーム内に入れ込む材料です。イスターカーテンではガラスや樹脂パネル(ポリカーボネート・アクリル)が一般的です。フラッシュパネルに対応可能なものもあります。
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フラッシュパネル
戸の形に骨組みを作り、その両面に薄い表面材を張ったパネルです。軽量で断熱性に優れています。
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板ガラス
最も歴史が古い、一般建築用の透明板ガラスです。溶かしたガラスを帯状に製板したもので、様々な厚さや大きさがあります。
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網入りガラス
金属線を網状に入れたガラスです。熱や火によりひびが入っても、ガラスが飛散しないので、延焼防止・防犯上の効果が必要な用途で使用されます。
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ペアガラス・複層ガラス
2枚以上のガラスと中間層で組み合わせ、内部に清浄な乾燥空気等を密封したガラスです。断熱・遮音性能が向上します。
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Low-E複層ガラス
ガラスの表面にLow-E膜という特殊な金属膜(酸化錫や銀)をコーティングしたガラスを用いた複層ガラスです。熱放射を低くする(断熱性を高める)効果があります。「断熱タイプ(日射取得型)」と「遮熱タイプ(日射遮蔽型)」の2種類があります。
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アルミ樹脂複合板
芯材の発泡樹脂を両面からアルミニウム板で挟み込んだ三層構造の板です。軽量かつコストも安価で屋外でも使用可能な、使い勝手の良い面材です。
構成材料:錠
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サムターン錠
室内側のつまみを90°ひねってロックするタイプの錠です。最も一般的に使用され、外部からは鍵で解錠します。
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表示錠
使用中などを示す表示装置を備えている錠です。主にトイレなどで使用されます。
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電気錠
電動で施錠・解錠できる錠です。イスターカーテンでも対応可能で、セキュリティシステムと連動させることができます。
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引戸鎌錠
鎌形のデッドボルトを使用し、戸枠の受け座に引っ掛けて施錠する錠です。主に引き戸に使用されますが、イスターカーテンでも使用します。
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グレモン(グレモンハンドル)錠
ハンドル部分とドアロックが連動した錠です。高い密閉性を有しており、水密性や遮音性が必要なイスターカーテンで使用しています。
付帯部:網戸
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網戸
戸・窓などに取り付ける網を張った建具です。蠅や蚊などの虫が室内に侵入するのを防ぎます。イスターカーテンは大開口かつ扉を折りたたむ構造のため、一般的な網戸では対応できません。
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プリーツ網戸
プリーツ状(アコーディオン状)の網戸です。広げたり縮めたりして開閉し、閉めた時は片側にすっきりまとまります。窓に対して部屋の内側に取り付ける構造で、大開口にも対応可能です。イスターカーテンでは本網戸を採用しています。
付帯部:見切り材
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見切り材
床や壁の仕上げ材が切り替わる部分や窓やドアとの境目に使用される化粧材のことです。建築物の美観を整えるだけでなく、安全性の向上や材料の保護など、多様な機能を果たす重要な部材です。
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額縁
窓やドアの室内側の枠周りに取り付けられる見切り材のことです。木製が最も一般的ですが、アルミ製や樹脂製もあります。
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雨切り・水切り
窓やドアの室外側の枠周りと外壁等の境目に取り付けられる見切り材のことです。窓やドアとの境目からの雨水の浸入を防ぎつつ、建築物の美観を整える重要な役割を果たします。一般的にアルミ製が使用されます。