店舗用シャッターの種類は?店舗にあった製品の選び方の6つのポイントと耐用年数を解説

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防犯性はもちろん、店舗の雰囲気や使い勝手にも大きく影響するため、店舗のシャッターは慎重に選ばなければなりません。

しかし、店舗用シャッターの種類や機能はさまざまで、どれを選べばよいか迷ってしまう方も多いでしょう。

本記事では、店舗用シャッターの種類と特徴を詳しく解説します。店舗用シャッターの選び方も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

なお、店舗用シャッターの選定や設置に関して専門家に相談したいかたは、ぜひ「株式会社TOKO」にご連絡ください。

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店舗用シャッターの5つの種類

店舗用シャッターの5つの種類

店舗用シャッターの種類は、主に以下の4種類です。

  • 横引きシャッター
  • 軽量シャッター
  • 重量シャッター
  • 防火シャッター
  • 防水シャッター

店舗用シャッターには、さまざまな種類が存在し、それぞれ特徴や用途が異なります。それぞれの特徴を理解し、店舗の目的や設置場所に合わせて最適なものを選びましょう。

横引きシャッター

横引きシャッターとは、巻き取り式ではなくパネルを左右へ水平移動させて開閉するシャッターです。

天井側に収納部が不要なため梁下高さを確保でき、広い開口幅も設計しやすいのが特長。途中停止で人の導線を確保し、時間外は閉じるだけでエリアを区分けできるため、公共施設やオフィスの時間外管理にも適しています。

電動・手動を選べるうえ、耐風・防犯性の高さも魅力です。

軽量シャッター

軽量シャッターは、比較的軽い素材で作られており、手動での開閉が容易なタイプのシャッターです。防犯目的で店舗の出入り口や窓など、比較的小さな開口部に設置されるのが一般的です。

また、個人経営の店舗や小規模な事業所だけでなく、住宅のガレージや窓などにも使用されることがあります。

軽量シャッターは手動タイプが主流ですが、製品によっては電動で開閉できるものも存在します。

重量シャッター

重量シャッターは、シャッタースラット(シャッターのカーテン部分を構成する帯状の板)の厚さが1.6mm以上ある、頑丈な作りのシャッターです。

軽量シャッターと比較してスラットが厚く、全体の重量も重いため、より高い防犯性能を発揮します。

重量シャッターは、ビルや工場などの比較的大きな開口部や、防犯性が求められる場所に設置されるのが一般的です。

また、防火性能や防煙性能をあわせ持つ製品もあり、火災時の延焼防止や煙の拡散を防ぐ目的でも使用されます。

参考:公共建築協会|重量シャッター

防火シャッター

防火シャッターは、火災発生時に炎や煙の広がりを抑え、被害の拡大を防ぐことを目的として設置されます。

防火シャッターは、外部からの延焼を防ぐ目的で屋外に設置される場合と、建物内部での火災の広がりを防ぐ目的で屋内に設置される場合があります。

また、避難経路の確保や消防活動の支援にも貢献し、火災を感知すると自動的に閉鎖する仕組みです。

なお、防火シャッターは建築基準法で設置に関する詳細な規定が設けられているのが特徴です。

防火区画開口部での設置義務、性能基準、定期検査の実施など、厳格な基準が定められており、建築物の用途や規模に応じて、適切な防火シャッターの選択と設置が求められます。

参考:建築基準法|e-Gov 法令検索

防水シャッター

防水シャッターは、豪雨や洪水などによる水の浸入を防ぐことを目的として設置されます。

一般的に、以下の水害リスクが高い場所に立地する店舗・施設に設置されます。

  • 河川の近く
  • 低地
  • 過去に浸水被害があった地域

防水シャッターは、本体下部や左右の隙間からの水の侵入を特殊な構造で防ぎ、店舗内部への浸水を最小限に抑える役割を果たします。

製品によっては、高さ3メートルの浸水にも対応できる防水性能を持つものも存在します。

店舗用シャッターを選ぶ際の5つのポイント

店舗用シャッターを選ぶ際の5つのポイント

店舗用シャッターを選ぶ際の5つのポイントは、以下のとおりです。

  • 素材
  • 操作方法
  • 機能・性能
  • 形状
  • 開閉方式

店舗に最適なシャッターを選ぶためには、いくつかの重要なポイントを比較検討する必要があります。

上記のポイントを総合的に考慮し、店舗の目的や予算、設置環境に合ったシャッターを選びましょう。

素材

店舗用シャッターを選ぶ際は、製品の素材にも注目するべきです。素材には主に以下の3種類が存在します。

  • アルミ
  • ステンレス
  • スチール

素材ごとの特徴をそれぞれ詳しく見ていきましょう。

アルミ

アルミ素材のシャッターは、スチール製と比較して錆びにくく、軽量である点が特徴です。手動での開閉が比較的容易で、女性や高齢の方でも扱いやすい点がメリットです。

また、耐食性に優れているため、沿岸部など塩害が懸念される地域や、湿気の多い場所への設置にも適しています。

手動式のシャッターを検討している場合は、アルミ製のものがおすすめです。ただし、強度面ではスチール製に劣るため、防犯性を考慮して製品を選ぶ必要があります。

ステンレス

耐久性やメンテナンス性を重視する場合は、ステンレス素材がおすすめです。ステンレス素材のシャッターは腐食に強く、メンテナンスの手間や費用を抑えられる点が特徴です。

また、錆びにくく強度が高いため、長期間にわたって美観と機能性を維持できます。

ステンレス素材の店舗用シャッターは、飲食店の厨房のように衛生管理が重要視される場所や、常に清潔な状態を保ちたい場所に設置するのが一般的です。

ただし、他の素材と比較して価格が高い傾向にあるため、予算とのバランスを考慮する必要があります。

スチール

スチール素材のシャッターは、比較的安価に入手できる点や、静音性に優れている点が特徴です。また、強度も比較的高く、コストパフォーマンスに優れています。

一昔前のスチール素材は錆びやすいのがデメリットでしたが、近年では亜鉛メッキ処理のように防錆加工が施された製品が増えており、耐久性が向上しています。

ただし、防錆加工が施されていても、定期的な点検や清掃などのメンテナンスが必要な点は念頭に置いておきましょう。

予算を抑えつつ、ある程度の防犯性や静音性を確保したい場合には、スチール素材の店舗用シャッターがおすすめです。

操作方法

店舗用シャッターの操作方法には、主に手動式と電動式が存在します。

手動式シャッターは文字通り人の力で開閉するタイプで、構造がシンプルなため故障のリスクが低く、比較的安価に設置できるのがメリットです。

ただし、シャッターのサイズや重量によっては、開閉に手間や力が必要になる場合があります。

一方、電動式シャッターはスイッチやリモコン操作で簡単に開閉できるため、力の弱い方や高齢の方でも楽に操作できるのが特徴です。

また、開閉時の音が静かな製品も多く、頻繁に開閉する場合や大きなサイズのシャッターに適しています。

ただし、停電時には手動での開閉が必要になる場合がある点や、導入コストが手動式よりも高くなる点には注意が必要です。

機能・性能

機能・性能

店舗用シャッターを選ぶ際は、以下の機能・性能を比較検討するのが大切です。

  • 開閉スピード
  • 静音性
  • 防犯性

人通りの多い場所や早朝・深夜に開閉作業を行う店舗では、開閉時の音が静かな静音タイプのシャッターが適しています。

また、商品の搬入などで頻繁にシャッターを開閉する必要がある場合は、業務効率を向上させるために、開閉スピードが速い製品を選択するのがおすすめです。

防犯性を重視するなら、不正なこじ開けを防ぐためのロック機能が充実しているか、シャッター自体の強度は十分なのか、などを確認する必要があります。

求める機能や性能を店舗の状況やニーズに合わせて明確にした上で、最適なシャッターを選択しましょう。

形状

店舗用シャッターの形状は、店舗の外観や機能性に大きく影響するため、目的に応じて適切なものを選ぶのが大切です。

代表的な形状には、シャッターを閉めた状態でも内部の様子を見せられる「グリルシャッター」や、完全に視線を遮断し防犯性を高める「スラットシャッター」などが挙げられます。

グリルシャッターは、パイプ状の部材で構成されており、閉店後も店内のディスプレイをアピールしたい場合や、採光・通風を確保したい場合に適しています。

一方、スラットシャッターは板状の部材で構成されており、外部からの視線を完全に遮断するため、防犯性・防災性を重視する場合やプライバシーを確保したい場合におすすめです。

開閉方式

店舗用シャッターの開閉方式には、上下に開閉するタイプと、左右に開閉する横引きタイプが存在します。

上下に開閉するタイプには、シャッターを巻き上げて天井部分に格納する「巻き上げ式」や、パネルを天井に沿ってスライドさせて収納する「オーバースライダー式」などが挙げられます。

両者とも一般的な店舗で広く利用されている方式です。一方、横引きシャッターはカーテンのように左右に開閉する仕組みです。

手動での開閉が比較的容易で、開口部の一部だけを開けるような柔軟な使い方ができる点が特徴です。また、カーブした壁面にも設置しやすいメリットも存在します。

設置スペースや使い勝手を考慮した上で、最適な開閉方式を選びましょう。

店舗用シャッターの耐用年数の目安

店舗用シャッターの耐用年数の目安

店舗用シャッターの耐用年数は、シャッターの種類や使用頻度、メンテナンス状況によって異なります。一般的な目安は以下のとおりです。

シャッターの種類 耐用年数の目安
軽量シャッター 約10年
重量シャッター 約15年

ただし、上記の数値はあくまで目安であり、開閉回数が多い場合やメンテナンスが行われていない場合は、耐用年数よりも早く寿命を迎えるケースも少なくありません。

シャッターの動きが悪くなったり、異音がしたりするなどの不具合が見られる場合は、専門業者に点検を依頼しましょう。

定期的なメンテナンスと丁寧な開閉を心がけると、シャッターをより長持ちさせることが可能です。

店舗用シャッターには折戸がおすすめな理由

店舗用シャッターには折戸がおすすめな理由

近年、店舗用シャッターとして、従来の巻き上げ式や横引き式とは異なる「折れ戸」タイプが注目されています。

折れ戸タイプのシャッターが店舗におすすめされる主な理由は、以下のとおりです。

  • 店舗内スペースを有効活用できる
  • 商品やディスプレイの視認性を高められる
  • 閉鎖時も高いデザイン性でスタイリッシュな印象を与えられる

折れ戸タイプのシャッターは、限られたスペースでもデザイン性の高い外観を実現したい店舗や、開放感のある空間演出を重視する商業施設などに適しています。

なお、商業施設が折戸を導入するメリットをより詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてご覧ください。

関連記事:商業施設が折戸を導入する理由とそのメリット

店舗用シャッターを選ぶなら「イスターカーテン」がおすすめ!

店舗用シャッターを選ぶなら「イスターカーテン」がおすすめ!

シャッターには軽量タイプや重量タイプ、防火タイプなどさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。

店舗での設置目的や設置場所、予算などを考慮した上で、以下のポイントを比較検討し、最適なシャッターを選びましょう。

  • 素材
  • 操作方法
  • 機能・性能
  • 開閉方式

近年では、店舗のスペースを有効活用でき、デザイン性にも優れた折れ戸タイプの店舗用シャッターも人気です。

なお、店舗用シャッターの選定や設置に関して専門家に相談したいかたは、ぜひ「株式会社TOKO」にご連絡ください。

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