遮音に特化した移動間仕切『ミュート』の実力は?実際に会議室で検証してみた!

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私たちの会社の会議室でも使用している移動間仕切「ミュート」。遮音性に優れた室内向け折戸で、日々の会議では、仕切った向こう側の会議室の声は全く気になりません。向こう側の会議室が空いているかを確認するために、わざわざ廊下に出て確認するほど快適に利用できています。

しかし、実際にこの「ミュート」を体感する機会がないお客様にとっては、納品までその実力を確認できず不安に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、私たちが使っている「ミュート」の性能を実際に計測し、遮音性や衝撃音、遮光性、さらにはWiFiへの影響まで徹底検証してみました!実際の会議室を使った、体感的なデータを皆さんにお届けします。


「ミュート」ってどんな商品?

「ミュート」は、音の遮断に優れた商品で、JIS A 4706規格に基づく遮音性能T-1を保持しています。オフィスや公共施設など、音のプライバシーが求められる空間での間仕切りに最適です。軽量設計に加え、操作が簡単で、デザイン性と機能美を兼ね備えた室内用建具です。また、弊社会議室ではフラッシュパネル仕様を採用していますが、ガラス仕様も選択でき、こちらも同様の性能を保持しています。


検証環境

  • 場所:弊社の会議室(U字型配置:15~20人 × 2部屋 ※間仕切り使用時)
  • 商品:ミュート フラッシュパネル仕様(W9,500mm × H3,000mm)

  • スピーカー:YAMAHA YVC-330
  • 計測機器:iPhone 12 Pro
  • 計測アプリ:デシベル X(音量)・iWifi(WiFi強度)
なお、今回は簡易的な計測のため、あくまで目安のデータとしてお受け取りください。建物の構造や周辺環境によっても影響が出ることをご了承ください。

検証1:遮音性能

まずは「ミュート」の遮音性能を体感してみたいと思います。ミュートはJIS A 4706規格に基づく遮音性能T-1を持っており、これは約15-20dB程度の音を減衰させることが出来る間仕切りであることを意味します。

検証方法
ミュートから1m離れた場所にスピーカーを設置し、低音から高音まで含まれる環境音を再生。ミュートを挟んで1m離れた場所にiPhoneを設置し、計測アプリで音量を測定しました。環境音の再生には、以下の動画を利用させて頂きました。
【環境音】カフェ店内の心地いい雑音。6時間、勉強用 作業用 睡眠用

検証結果
実際に計測した結果、性能通り約15-20dBの軽減が確認できました。検証では60-65dBという比較的うるさいと感じる音量を対象にしたため、完全に無音にはならないものの、うるさかった音がほとんど気にならないレベルに軽減されました。一般的な会議の話し声が50dB程度なので、これが30-35dB程度になることで、非常に静かな会議室の環境が保たれることが分かります。


検証2:衝撃音の軽減

「ミュート」は幼保施設でも多く採用されています。元気いっぱいなお子さんたちが壁にぶつかることも多い環境で、どの程度の衝撃音が伝わってくるのかを検証しました。

検証方法
ミュートから1m離れた場所にiPhoneを設置し、反対側からミュートを叩いて、計測アプリで音量を測定しました。

検証結果
ご想像通りかもしれませんが、衝撃に関しては音を減少させることが難しく、大きな衝撃音には対応しきれないことがわかりました。激しい音やぶつかりに関しては、ミュートの遮音性も限界があるようです。ミュートへの衝撃が多く発生するような環境下では、ご満足いただけない場合があるかもしれません。

検証結果
一方、この適度な音の伝達は、安全性と快適性の両立を考えた設計とも言えます。適度に衝撃音が伝わることで、例えば幼保施設やオフィスで、万が一の緊急事態や重要な状況が発生した際に、すぐに察知できる可能性が高まります。


検証3:遮光性能

たとえば会議のときにプロジェクターを利用することもあると思います。普段の利用ではあまり遮光性を気にすることはありませんが、暗所で利用する場合、光の漏れというのは何かと目に付くことがあります。そのような細かなところまで配慮されているか、確認してみました。

検証方法
部屋を真っ暗にして、隣の部屋だけ照明をつけた状態でミュートを閉め、光の漏れがどの程度あるのかを確認しました。廊下の照明も落とし、隣の部屋だけが明るい状態にしました。

検証結果
完全に閉めた状態では、光の漏れはほとんど確認できませんでした。動画の左側からわずかに光が入っていますが、これは隣室の光が廊下を通して入り込んだものです。このわずかな光が気になるほど、しっかりと遮光できていることが分かります。


検証4:WiFi強度への影響

あるお取引様で「ミュート」をご採用頂いた際に、ご担当者様から「ミュートを閉めてもWiFiには問題ありませんよね?」というお問い合わせを頂いたことがあります。私たちの経験上、不都合が生じたことはなかったので「問題ありません」と回答しましたが、今回改めてWiFiへの影響を検証してみました。

検証方法
隣室にWiFiルーターを設置し、ミュートを開けた状態と閉めた状態で、それぞれWiFi強度を計測しました。

検証結果
開けた状態でのWiFi強度は-64dB、閉めた状態では-67dBとなり、わずかな減少はありましたが、使用にはほとんど影響がないレベルです。安心してご利用いただけます。WiFi強度の目安については、こちらのサイトを参考にしてみてください。


まとめ

如何だったでしょうか。今回の検証を通して、ミュートの優れた実力の一部が皆さまに伝わったのではないかと思います。実際に折戸を中心とした弊社の商品をご採用頂いたお客様からも「想像以上に快適に使用できている」との声を多く頂いており、確かな品質で商品をご提供できているという自負があります。

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