こんにちは、株式会社TOKOでイスターカーテンの商品開発を担当している吉岡です。
あなたの空間づくりに、新たな可能性を見出してみませんか?
前回は「イスターカーテンとは何か」についてご紹介しましたが、今回は性能面での優位性について、より分かりやすくご説明したいと思います。
前回の記事はこちら↓
なぜイスターカーテンが選ばれ続けるのか
1970年の登場以来、50年以上にわたり実績を重ねてきたイスターカーテン。
その信頼を支えているのが、一般的な折戸では実現できない高い性能基準です。
折戸には明確に設定されたJISの様な規定はありません。
例えば、建具の分類でも 窓となるか、扉となるかという事も定義が無い現状です。
その為、弊社で色々な規定を採用したり、独自規定を設定しております。
今回はイスターカーテンで採用している色々な性能についてなるべく簡単にご説明させていただければと思います。
5つの性能基準を解説
耐風圧性能 – 強風から空間を守る
耐風圧性能とは、どれくらいの風の力に耐えられるかを示す重要な指標です。
イスターカーテンでは この性能を 窓(サッシ)の規定 JIS A 4706を用いています。
この規定では S-1(800Pa)からS-7(3600Pa)まで7段階の等級があります。
一般的な使用環境別にこの等級を記載すると
使用環境 | 対応等級 | 耐風圧値 |
---|---|---|
一般住宅 | S-1~S-3 | 800~1500Pa |
オフィスビル | S-2~S-6 | 1000~3000Pa |
高層ビル | S-5~S-7 | 2500~3600Pa |
イスターカーテンはサイズや用途別にラインナップを揃えており、最大性能値となるS-7の実現も可能です。
補足:竜巻等の突風は空気の流れが特異な為、上記規定では対応できず、別途対策が必要です。
弊社『やわらぎ』があれば、強風対策もばっちり対応できます。
気密性能 – 空調効率と快適性を高める
イスターカーテンでは この性能を 窓(サッシ)の規定 JIS A 4706を用いています。
A-1からA-4まで4段階の等級があり、数字が大きいほど気密性が高くなります。
『イスターカーテン あけてんで』は気密性能A-4等級を達成し、以下のメリットを実現してます。
- 冷暖房の効きが格段に向上
- 外部からの騒音を効果的にカット
- 花粉や粉じんの侵入を防止
水密性能 – 雨の日も安心
イスターカーテンでは この性能を 窓(サッシ)の規定 JIS A 4706を用いています。
W-1(100Pa)からW-5(500Pa)まで5段階の等級があり、数字が大きいほど高性能です。
一般的な使用環境別にこの等級を記載すると
使用環境 | 推奨等級 |
---|---|
一般住宅 | W-1~W-3 |
オフィスビル | W-2~W-5 |
高層ビル | W-4~W-5 |
『イスターカーテン あけてんで、SUMUZA』では最高性能W-5等級を達成してます。
ご参考迄に実際に試験を行った動画もご覧ください。
防火性能 – 安全性への配慮
防火性とは建築物の火災に対する安全性のレベルを表す性能です。
建築基準法、建築基準法施行令、国土交通省告示等で詳細に規定されており、耐火建築物、準耐火建築物等の延焼の恐れがある部分の開口部では「防火設備」の使用が義務づけられています。
防火設備は政令で定める技術的基準に適合するもので、国土交通大臣が定めた構造方法を用いるか、国土交通大臣の認定を受ける必要があります。
イスターカーテンは初の国土交通大臣認定取得した折戸です。
開閉繰り返し性能 – 長期使用への信頼
開閉繰り返し性とはどのくらいの開閉回数まで支障なく使用できるかを表す性能です。
一般的な建具の開閉試験ではモーター等を用いた電動での試験が一般的ですが、一定の条件で同じ操作を繰り返す為、実現場での使用で発生する不具合が再現されにくいという難点があります。
イスターカーテンでは 全タイプの商品で実現場での使用環境を想定した厳しい手動開閉試験を行い、 使用年数 10年を想定した開閉回数をクリアしてます。
まとめ – イスターカーテンならではの価値
イスターカーテンは、単なる間仕切りや開口部材ではありません。
窓サッシと同等以上の性能基準を満たすことで、以下の価値を提供しています
- 耐風圧性能:高層ビルにも対応可能な強度
- 気密性能:優れた空調効率による省エネ効果
- 水密性能:あらゆる気象条件下での安心感
- 防火性能:法規制に適合した安全性
- 耐久性能:10年以上の長期使用を実現
おわりに
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
イスターカーテンの性能や特徴について、ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
私たち株式会社TOKOは、お客様の理想の空間づくりをサポートさせていただきます。
今後とも、より良い製品開発と情報発信に努めてまいります。
株式会社TOKOの吉岡と申します。当社に入社してから早20年が経ち、商品開発部門で多くの経験を積ませていただきました。
入社以来、商品開発に携わり、お客様のニーズに応える製品の創出に尽力して参りました。
輸出入業務や中国での工場立ち上げにも参画し、国際的な視野を広げる機会に恵まれました。これらの経験は、現在の業務にも大いに活かされています。
直近では、安全性と機能性を兼ね備えた「防火設備認定の折れ戸」の開発に携わりました。また、他社様向けのOEM商品として、管理シャッター用途の「イスターカーテン」の開発にも取り組みました。
これまでの多様な経験を糧に、今後も革新的な製品開発に挑戦し続けたいと考えております。
お客様のご要望と社会のニーズに応える製品を、より一層追求して参ります。
皆様のご指導ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。