商業施設・オフィスで開放感を生み出す建築とは?5つの基本要素と6つの事例を解説

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開放的なオフィスや施設にしたいと考えている方で、以下のようなお悩みはありませんか?

「オフィスや施設の圧迫感をなくし、リラックスできる空間にしたい」
「自然光や眺望を活かした、魅力的な建築の事例を知りたい」

本記事では、商業施設やオフィスに開放感をもたらす5つの基本要素や、実際に開放的な空間を実現した6つの事例を詳しく解説します。

本記事を読むと、商業施設やオフィスに開放感を取り入れるための建築の工夫や実例を知ることができ、快適で魅力的な空間づくりのヒントが得られます。

開放感のある建築に関して詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

なお、開放感のある空間づくりをご検討中の方は、ぜひ株式会社TOKOにご相談ください。

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商業施設・オフィスで開放感を生み出す建築の5つの基本要素

ここでは、開放感のある空間を実現する建築の基本要素を5つご紹介します。

  • 大開口・大きな窓
  • 天井高・天井デザイン
  • 内装の色彩・素材
  • ゾーニングと間仕切りの工夫
  • 内外の一体感・連続性

上記のポイントを押さえると、視覚的な広がりとともに、訪れる人にとって心地よい空間をつくれます。

大開口・大きな窓

商業施設やオフィスに広がりを感じさせる空間をつくるには、「大開口」や「大きな窓」を取り入れることがポイントです。広い開口部を設けると、たっぷりと自然光を取り込み、空間全体を明るく見せることができます。

また、外の景色や空気を室内に取り込むことで、内と外のつながりが生まれ、利用者に自然との一体感や心地よさを感じさせることが可能です。

上記の工夫により、施設に訪れる人がより長く滞在しやすくなったり、オフィスであれば働く人の集中力や満足度が高まったりと、空間の使われ方にもよい影響が生まれます。

天井高・天井デザイン

開放的な空間を演出するためには、天井の高さやデザインも必要な要素です。天井を高く設計する、あるいはデザインに工夫を凝らすだけで、空間の印象は変わります。

天井が高い空間は、「カテドラル効果」を生み、人の創造性を高めることが知られています。オフィスや商業施設に高い天井を取り入れると、利用者の満足度や生産性の向上が期待できるでしょう。

また、あえて天井の構造躯体を見せる「スケルトン天井」や、天井から照明を吊り下げるデザインも、視線が奥まで抜けるため、より一層の開放感や奥行きを演出します。

内装の色彩・素材

商業施設やオフィスに開放感をもたらすには、内装に白や寒色系の色を使い、木材などの自然素材を組み合わせる工夫が役立ちます。

白やブルーなどの寒色系は「後退色」と呼ばれ、実際よりも奥行きがあるように見せる視覚効果があります。

木材やガラスなどの素材を取り入れると、無機質になりがちな空間にも温かみややわらかさが生まれ、訪れる人がよりリラックスしやすい雰囲気をつくり出すことが可能です。

ゾーニングと間仕切りの工夫

商業施設やオフィスで開放感を演出するには、空間の区切り方にも工夫が求められます。ガラスや背の低いパーテーションを使って緩やかにゾーンを分けると、視線の抜けを保ちながら空間全体の広がりや明るさを損なわずに済みます。

完全に壁で仕切るのではなく、透過性のある素材や高さを抑えた間仕切りを使えば、各エリアの機能性やプライバシーも確保可能です。開放感と落ち着きのバランスがとれた、心地よい空間づくりにつながります。

内外の一体感・連続性

商業施設やオフィスに開放感を取り入れるには、建物の内と外に一体感や連続性をもたせる設計が必要です。室内と屋外のつながりを意識すると、視覚的な広がりが生まれ、自然との距離が縮まり、利用者にとって心地よい空間になります。

床や天井の高さ・仕上げを揃えると、屋内外の境界が曖昧になり、空間全体がより広く感じられるようになります。

商業施設・オフィスで開放感のある建築を実現した事例6選

ここでは、開放感をテーマにした商業施設とオフィスの事例を、3つずつご紹介します。

商業施設

  • 多用途に対応できる開放的な空間が実現 | TRETAS GREEN HALL
  • ファミリー層がくつろげる開放的なイートインスペース | 阪急オアシス吹田SST店
  • 滑走路を一望できる圧倒的な開放感 | 福岡空港 国内線 ソラガミエール

オフィス

  • 開放感と温かみのある空間演出を実現 | リコージャパン株式会社 福井支社
  • 一体感や開放感を損なわない設計 | 株式会社大分県セキュリティセンター
  • 開放感と木の温もりを両立 | アサヒロジスティクス

各事例がどのように開放感を生んでいるのか、具体的な工夫を見ていきましょう。

商業施設

はじめに、商業施設の事例を3つ紹介します。

  • 多用途に対応できる開放的な空間が実現 | TRETAS GREEN HALL
  • ファミリー層がくつろげる開放的なイートインスペース | 阪急オアシス吹田SST店
  • 滑走路を一望できる圧倒的な開放感 | 福岡空港 国内線 ソラガミエール

上記の事例は、大開口によって屋外との一体感と強い開放感を生み出している点が共通しています。

多用途に対応できる開放的な空間が実現 | TRETAS GREEN HALL

TRETAS GREEN HALLは、大開口折戸「イスターカーテン あけてんで」を採用し、圧倒的な開放感と多目的な利用を両立させた商業施設です。

折戸を全開にすると、内部空間と屋外のテラスがひと続きになり、開放的なスペースが生まれます。農をテーマにしたイベントをはじめ、展示会やパーティーなど、さまざまな用途に対応可能です。

製品自体はビル用サッシと同等の高い性能を持ちながら、フルオープン時には内部と外部をシームレスにつなぐ、デザイン性の高さも兼ね備えています。

より詳しい施工事例は、以下のページを参考にしてください。

参考:TRETAS GREEN HALL」の施工事例

ファミリー層がくつろげる開放的なイートインスペース | 阪急オアシス吹田SST店

大阪府吹田市にある阪急オアシス吹田SST店は、「食と健康を軸とした多世代共生」をコンセプトにした商業施設です。ファミリー層がくつろげる空間づくりの一環として、イートインスペースに大開口折戸「イスターカーテン あけてんで」を導入しています。

折戸の採用により、室内と屋外のテラス席がひと続きになり、外との一体感を感じられる開放的な空間が実現されています。

あけてんではビル用サッシと同等の性能を持ちながら、フルオープン時にはコーナー框がなく、内外をシームレスにつなげることが可能です。

より詳しい施工事例は、以下のページを参考にしてください。

参考:「阪急オアシス吹田SST店」の施工事例

滑走路を一望できる圧倒的な開放感 | 福岡空港 国内線 ソラガミエール

福岡空港 国内線のビアマルシェ「ソラガミエール」では、滑走路を一望できる開放的な空間づくりのために、イスターカーテン「あけてんで」を導入している施設です。

折戸をフルオープンにすると、展望デッキと店舗がひと続きとなり、飛行機の離着陸や空港の空気感を間近に感じられる特別な空間が実現されています。

また、「あけてんで」は、強風対策のストッパーや鍵付きハンドルを備え、安全性と機能性にも対応しています。

より詳しい施工事例は、以下のページを参考にしてください。

参考:「福岡空港 国内線 ソラガミエール」の施工事例

オフィス

次に、オフィスの事例を3つ紹介します。

  • 開放感と温かみのある空間演出を実現 | リコージャパン株式会社 福井支社
  • 一体感や開放感を損なわない設計 | 株式会社大分県セキュリティセンター
  • 開放感と木の温もりを両立 | アサヒロジスティクス

上記の事例も、工夫により開放感と快適さを両立しています。

開放感と温かみのある空間演出を実現 | リコージャパン株式会社 福井支社

リコージャパン株式会社 福井支社では、地元の木材を活用した「イスターカーテン うららぎ」を受付やエントランスに設置し、開放感と温かみのある空間を演出しているオフィスです。

木格子のデザインから差し込む光が、まるで木漏れ日のように柔らかく広がり、来訪者を穏やかに迎える雰囲気をつくり出しています。

また、イベント時には建具をフルオープンにすると、空間全体を一体的に活用できるなど、開閉によって多様なシーンに対応できる点も特長です。

より詳しい施工事例は、以下のページを参考にしてください。

参考:「リコージャパン株式会社 福井支社」の施工事例

一体感や開放感を損なわない設計 | 株式会社大分県セキュリティセンター

株式会社大分県セキュリティセンターの物流倉庫では、「イスターカーテン スリムタイプ」を採用し、開放感と機能性を兼ね備えた空間を実現している施設です。

透明ガラスの折戸は、閉じている状態でも外の様子が見えるため、室内の明るさを保ちつつ、視線の抜けによる広がりを感じさせます。必要に応じてスムーズに全開・全閉ができる設計で、搬入出作業の効率向上にも貢献します。

より詳しい施工事例は、以下のページを参考にしてください。

参考:「株式会社大分県セキュリティセンター」の施工事例

開放感と木の温もりを両立 | アサヒロジスティクス

アサヒロジスティクスでは、「イスターカーテン うららぎ」を導入し、開放感と木の温もりが調和した空間づくりを実現している施設です。

折りたたみ式建具は、地産木材を使用した格子デザインが特徴で、光や風をやさしく取り込みながら、外の景色や自然光を感じられる開放的な雰囲気を演出します。

また、格子で視線を適度に遮ることで、プライバシーや安全性も確保しています。

より詳しい施工事例は、以下のページを参考にしてください。

参考:「アサヒロジスティクス」の施工事例

商業施設・オフィスを開放感のある建築にする3つのメリット

ここでは、開放的な建築にするメリットを3つ解説します。

  • 快適性・居心地が向上する
  • コミュニケーションが活性化する
  • 効率的なスペース活用につながる

上記のメリットを理解すると、多くの施設で開放的なデザインが求められている理由がわかるでしょう。

快適性・居心地が向上する

開放感のある建築デザインを取り入れると、商業施設やオフィスの快適性や居心地は向上します。広がりを感じられる空間やガラス張りの設計は、自然光をたっぷりと取り込みやすく、視界の抜けが圧迫感をやわらげてくれます。

上記の空間では、利用者が自然とリラックスでき、長時間でも快適に過ごせる雰囲気が生まれるでしょう。

コミュニケーションが活性化する

開放感のある建築デザインを取り入れた商業施設やオフィスでは、人と人とのコミュニケーションが生まれやすくなります。オープンな空間やカフェスペースなどを設けることで、部署や役職の垣根を越えた交流を促すことが可能です。

自然光が差し込む明るい空間や、リラックスできるエリアがあることで、ちょっとした会話や情報交換がしやすくなり、イノベーションやチームワークの向上にもつながります。

効率的なスペース活用につながる

開放感のある建築デザインを取り入れると、商業施設やオフィスのスペースを無駄なく使いやすくなります。壁や仕切りを最小限に抑えたオープンスペースは、レイアウトの自由度が高く、限られた面積を有効に活用可能です。

また、共用エリアやミーティングスペースを必要に応じて設置・変更できるため、空間を持て余すことなく使えます。さらに、可動式の家具を取り入れれば、業務の変化や人員の増減にも柔軟に対応できます。

商業施設・オフィスを開放感のある建築にする3つのデメリット

開放感のある建築には多くのメリットがある一方、設計や運用の上で考慮すべき点も存在します。

  • 冷暖房効率が低下する場合がある
  • 音や臭いが広がりやすい
  • 耐震性・構造面での配慮が必要になる

上記の点を押さえておけば、開放感と快適性・安全性を両立できます。

冷暖房効率が低下する場合がある

開放感のある建築デザインには、商業施設やオフィスでの冷暖房の効率が下がりやすい課題があります。

天井が高い空間や、吹き抜け・大開口の窓を多く取り入れた設計では、暖気や冷気が広い範囲に分散しやすく、空間全体を快適な温度に保つために多くのエネルギーが必要です。結果、光熱費がかさむケースも少なくありません。

対策としては、断熱性能の高い建材や二重窓を採用したり、シーリングファンやサーキュレーターで空気を循環させたりすると、室内の温度を均一に保ちやすくなります。

音や臭いが広がりやすい

開放感のある建築デザインを採用した商業施設やオフィスでは、音や臭いが広がりやすいのが課題です。オープンスペースや天井の高い空間などでは音が反響しやすく、周囲に届きやすくなるため、会話や作業音が気になることがあります。

対策としては、吸音パネルの設置やサウンドマスキングの導入、必要な場所への間仕切り設置などが挙げられます。

また、仕切りが少ないことで、飲食や排水、ゴミ置き場などの臭いが空間全体に広がりやすくなる点にも注意が必要です。

臭いによる不快感やクレームを防ぐには、換気設備や空気清浄機をしっかり整えたり、こまめな清掃や消臭剤を使用したりすると、臭いの拡散を抑えられます。

耐震性・構造面での配慮が必要になる

開放感のある建築デザインを取り入れた商業施設やオフィスでは、耐震性や構造面で特別な配慮が必要です。大きな窓や吹き抜けなどを設けると、建物全体の耐力が弱まり、地震の揺れに対する強度が不足しやすくなります。

上記の構造上のリスクに対応するためには、丁寧な構造計算や補強工事など、必要に応じて特殊な工法の採用が求められます。開放感を保ちつつ、建物の安全性をしっかり確保するには、設計の初期段階から専門的な視点での検討が欠かせません。

開放感のある建築には多数の採用実績がある折戸「イスターカーテン」がおすすめ

商業施設やオフィスに開放感を取り入れると、快適性や居心地の向上、コミュニケーションの活性化など多くの利点が得られます。一方で、冷暖房効率や音・臭いなどの課題もあるため、設計段階からの工夫が欠かせません

開放感のある空間づくりをご検討中の方は、ぜひ株式会社TOKOにご相談ください。

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